安さの弊害・・

高崎のフレンチレストラン・エキリーブレの入澤です。


最近よく耳にする事・・

「以前行っていたお気に入りのお店が閉店しちゃって・・・」

「安くて、美味しかったのに本当に残念」


なにげない日常でよく耳する会話ですよね・・・


私も18年間の料理人人生で沢山の料理人を見てきましたが

料理人は大きく2種類に分かれます。

1.料理が好きで、料理を作れていれば売り上げなんて興味のない「職人タイプ」

2.料理は他人に任せ、全体を俯瞰しながら経営に徹する「マネジメントタイプ」


お店を潰してしまうのは・・どちらでしょう???





そう、1の「職人タイプ」です。

このタイプは、自分が満足できる料理を作り、お客様に「美味しい」と言ってもらえる事が生きがいなので

沢山の人に食べてもらいたいと価格を抑え、仕入れを上げていきます。

そして・・贔屓にしてくれるお客様にどんどんサービスしてしまいます。

結果・・・売り上げはある程度上がるものの、利益はマイナスにもしくは微々たる利益にしかなりません。


その為、後継ぎが出来ない・ちょっとした外的変化が起きるとあっという間に資金切れになり廃業となるわけです。


それに引き換え、2のタイプは徹底して市場を見ながら戦略をうちます。

料理はそれこそ平均点を維持しながら見せ方、売り方を工夫して行列を作り出します。


さて、皆様はどちらのお店を大切にしたいですか?


私個人的には、1のタイプのお店が大好きです。。


ここからはエキリーブレのお話ですが

毎月通って頂ける、あるお客様からこんなことを言われました。


「無理しなくていいんだよ。」

「ちゃんと利益が残るようにしてね・・」

「私は、いつまでもこのレストランの料理が食べたいんだから。」


毎月通ってくれて、美味しいと言われるとどうしても自分の中にいる「職人」が

嬉しくて無意識に無理をしてしまうんですね・・

特別にこれもつけよう、あれも出してあげようという風に・・


「ハッとしました。」

良かれとやっていた事が、結局自分を犠牲にしてその結果お店が維持できなければ

楽しみに通ってくれていたお客様を最後には裏切る結果になるという事。



だからこそ潰れて欲しくないと・・

こういうお店こそしっかり利益を残せという常連さんからの言葉。


本当に幸せな事だと思います!!


安さの裏には誰かの犠牲が必ずあります。


好きな人には幸せになってほしい!!何かしてあげたい!!

そう思うのと同じく。

好きな飲食店には幸せになってほしい!!何かしてあげたい!!と思ったとき

このBLOGをお読みの皆様も是非この言葉を言ってあげてください。


「無理しなくていいんだよ。」

「ちゃんと利益が残るようにしてね・・」

「私は、いつまでもこのレストランの料理が食べたいんだから。」



それでも伝わらない場合は、怒ってあげてください。



昔お世話になったレストランの支配人の言葉を思い出しました。


レストランはお客様と共に成長していくものだ。

だから、意見を言ってくれてそれでも通い続けるお客様は宝だと・・・


共存する事!!

たった5文字ですが本質がここにあります。


共存・調和は実践となると本当に難しいですが

エキリーブレはこれからも共存を意識しながら誠心誠意お料理を作ります。


猛暑が続きますが、先週からお任せコースは夏メニューで一新しております。

フレンチは重いというは20年前のイメージですよ!!


エキリーブレの夏メニューは食欲を刺激するように、テーマは「酸味・軽さ」です。


是非この機会にご来店ください。



**高崎のフレンチレストラン エキリーブレ**

カウンター&個室の少数貸し切りが大好評!!

高崎市栄町2-18

ご予約は027-386-6452

ネット予約はホームページから